海ごみ問題に挑むデザインの可能性 – 行政・市民・研究者で紡ぐOMNI海ごみ問題の5年
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「デザインの力で海洋ごみ問題に挑む」をテーマにしたDLX Design AcademyのInspire Talkが開催されました。東京大学生産技術研究所DLXデザインラボの左右田智美助教とMax Fischer特任研究員が登壇し、5年間取り組んできた「OMNIプロジェクト」の活動を紹介。全国3つの自治体での実践を通じて、デザインがいかに行政と市民を結びつけ、環境保全活動を促進したかの活動について発表しました。会場には環境問題とデザインに関心を持つ約30名が参加。実際に開発されたごみ拾い製品やビジュアルガイドラインの展示も行われ、参加者は具体的な成果物に触れながら理解を深めました。質疑応答では終了時間まで活発な意見交換が続き、SDGs実現に向けたデザインの可能性と市民参加型科学研究の重要性を共有する貴重な機会となりました。

- 開催日:
- 2025.03.24 〜 2025.03.24
- 会場:
- CROSS PARK
- 学部・研究科、研究所等:
- 生産技術研究所
QWSを利用した波及効果
QWSの開放的な空間と充実した設備を活用したことで、プレゼンテーションだけでなく、実際に開発したプロダクトの展示・体験コーナーを設置することができ、参加者の研究の理解を促進しました。また、多様なバックグラウンドを持つ参加者が集まりやすい立地と雰囲気により、デザイン関係者だけでなく、環境問題に関心を持つ一般市民、行政関係者、研究者など幅広い層が交流する場となりました。イベント後も参加者間でネットワークが形成され、新たな協働プロジェクトの可能性が生まれています。海洋ごみ問題という社会課題に対して、QWSという場が異分野連携や産学官民の対話を促進する触媒となり、今後の継続的な活動展開への基盤づくりに貢献しました。