本イベントは、見えにくい人（ロービジョン）の見えにくいの理解を周知する目的で、新領域創成科学研究科盲導犬歩行学研究室 渡邊学 特任教授をプランナー・司会として開催されました。
ロービジョンの見えにくいの社会認知の低さについて新領域 徳永朋祥 研究科長にご説明頂いた後に、盲導犬ユーザー 藤本悠野さん と日本盲導犬協会 山口義之 専務理事にロービジョンの実際の見えにくさやその日常について対話頂きました。
次に、実際のロービジョンを理解するために、情報基盤センター 雨宮智浩 教授が盲導犬歩行学研究室と共同開発した疑似視覚障害のバーチャルリアリティ(VR)体験会を行い、ロービジョンが感じる様々な見えにくさを実際に体験しました。
VRによるロービジョンを体験した後に、総合文化研究科 梶谷真司 教授による「みえにくい　みえる　みえない」について哲学対話および参加者全体でのパネルディスカッションが行われました。
参加者からは「自分が思っていた見えにくいとは全然違った」「視覚障害には見えないだけでなくグラデーションがあることを知った」「白杖や盲導犬を連れてる方にあったらお声がけしてお手伝いしたい」との感想を頂きました。
「ロービジョンのみえにくいとは」を核として、大学と社会、理系と文系、最新技術と対人話術、それぞれ相対する価値観をクロスすることで「多様性をつなぐ・しる・わかりあう」ことができ、インクルーシブ社会の推進に貢献することができました。

【イベント動画】https://www.youtube.com/watch?v=MFIWFuhfuHE