シンポジウム「戦時下のウクライナで人々は何を見、感じているのか」
- 教育・研究
国末特任教授より、昨年来の反転攻勢が不発に終わった後のウクライナ社会の世論の揺らぎ、現在の前線の戦況、ロシア軍占領下で虐待を受けた被害者や虐殺犠牲者の遺族の動向といった現地調査の結果が報告された。また、このほかに4名のパネリストより、欧州・中東政治や安全保障の観点からウクライナをめぐる情勢についての解説が行われた。結果的に、文献資料や統計だけでは把握しきれないウクライナ市民の生の声、報道に上らない市民社会の草の根的な動きなどが明らかになるとともに、それらがより大きな国際政治上の構図と接続されることで、ウクライナ戦争の現状を立体的に描き出す機会となった。
- 開催日:
- 2024.07.22
- 会場:
- SCRAMBLE HALL
- 学部・研究科、研究所等:
- 先端科学技術研究センター
QWSを利用した波及効果
当日は86名とほぼ会場のキャパシティいっぱいの参加者があった。研究者・マスコミ関係者ではない一般市民の参加者も多く、これはQWSの立地によるところが大きいと思われる。また、当日はこれら参加者との間で活発な意見交換が行われ、一般市民に対して最新の研究知を伝える上で大きな波及効果があった。