地域の移動拠点が支える防災自治のあり方とは?
- 教育・研究
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イベントは「動く拠点から始める地域自治」をテーマに、千葉県館山市で行われた「防災×モビリティ拠点U30実践アイデアコンペ」を背景に開催された。コンペでは、公共施設である消防団詰所にモビリティ拠点を併設するアイデアを募集し、防災拠点の新しい形を探った。イベントは、コンペ最終審査に残った5作品の展示会と、防災とモビリティをテーマにしたゲスト講演会の2部構成で行われ、展示会では参加者が来場者に提案を説明し、課題や展望を議論した。ゲスト講演会では、「地域の移動拠点が支える防災自治のあり方」をテーマに議論が行われた。館山市のモビリティプロジェクトや、とくし丸の移動販売の事例、能登町の避難所での経験を共有し、移動拠点が日常と防災の両面で自治を支える可能性が示された。住民が防災を“自分ごと”として捉え、外部との関係構築にも役立つ点が確認され、今後の地域自治や公共施設像の在り方を考える機会となった。


- 開催日:
- 2025.01.26 〜 2025.01.26
- 会場:
- CROSS PARK
- 学部・研究科、研究所等:
- 新領域創成科学研究科
QWSを利用した波及効果
QWSのオープンで多機能なスペースは、作品展示や講演、懇親会といった多様な形式の交流を可能にし、アイデアの共有と議論を深める助けとなった。多様な価値観やバックグラウンドを持つ人が集まるSHIBUYA QWSで行うことで、地域課題に関する情報が広がりやすくなり、①千葉県館山市などの具体的な地域課題とその取り組みを共有し、②全国規模で議論を行うきっかけとし、③多様な立場からアイデアを出し合うことで防災や交通の自治という普遍的な課題への一助とする3つの目的を果たすことができた。