生成 AI 以降、教育はどうすべきか?
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「生成AI以降、教育をどうすべきか」では伊東 乾教授の構成・進行のもと株式会社新興出版社啓林館、株式会社 DynaxT、モニター校である菅生学園初等学校の協力の下、大規模言語システムの機械学習が社会普及して以降の具体的な教材の指針を検討した。
不可能立体作家として世界的に知られる杉原厚吉名誉教授は、AIには知覚不能でヒトにのみ認識される錯覚教材の有効性を認めつつ、シュールレアリズム芸術を例に、人間の本質的非合理性、非論理性を明らかにする教育の是非を問うた。これに対し甘利俊一名誉教授は人間の非合理性を数理の下で明証できる錯覚教材をぜひ使うべきと強く後援された。東海大学理学部数学科出身で、現在は低学年から小学校の教壇に立つ小島拓海教諭からは、生まれてこのかた自宅にアナログ時計のない児童が針式時計の文字盤に当惑するケースなどを紹介、共に伊東研出身の今井健准教授、李珍咏講師らが具体的な対案を提示した。
生成AIは純然たるデータ処理の計算システムで知覚系も運動系もなく、感情もない。また「常識」も期待できない。AIを駆使する新しい時代の人は、生成システムを活用しつつ、それが具備しない知覚と身体を働かせつつ、情動豊かに感じ、考え、分別をもって認知判断行動できる必要がある。そうした教育の鍵が「遊び」にあることを確認し、次の機会の議論に繋げるとして今回の会を締めくくった。


- 開催日:
- 2025.12.20 〜 2025.12.20
- 会場:
- CROSS PARK/PLAY GROUND
- 学部・研究科、研究所等:
- その他
QWSを利用した波及効果
2011 年以来、東京大学文学部「東日本大震災復興支援哲学会議」として、今回に繋がる議論を本郷キャンパス内で開催してきたが(通算23回)、東大構内での実施とQWSでの実施では客層が全く異なり、フロアからの質問も性格が従来とは全く異なったことが、大変印象深かった。本郷での実施がより高齢者、学術、男性に偏るとすれば、QWSは子育て世代、人口のボリュームゾーンそして女性の聴衆層が本郷より広がった(いまだ限定的であるけれど)。子育て世代のボリュームゾーンなど、旧来東京大学がアクセスしにくかった層に向けた東大のあらたな窓としての期待が持てる波及効果の一例と考えられ、今後も継続的に取り組みを展開してゆきたいと考えるものである。